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πとeの話 [書評(数学)]

しばらくぶりです、皆さん。3回目は伏兵ですね。


πとeの話―数の不思議

πとeの話―数の不思議

  • 作者: Y.E.O.エイドリアン
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2008/09/25
  • メディア: 単行本

文系学生にしてはセンスがあるって思いませんか?

自分は数学の計算は嫌いなんですが、数学の芸術性というか、美というか、そういった部分にはすごく惹かれるんですよね。もちろん、数学の実用性も一般より理解しているつもりですが。

さて、これも要約するのは困難ですね…概要を示しますと、皆さんご存じ(と思われる)数学記号、円周率のπと自然対数の底であるeについての話、というか、むしろこれら二つの定数に収束する美しい級数についての本です。この本の根底に流れるのは、数学とオイラーへの賛美です。オイラーというのは18世紀の数学者で、いろいろなところでその名前を発見できます(たとえばオイラー定数、オイラーの恒等式、オイラーの方程式、オイラー線など)。

この本に載っていた驚くべき級数を二つ。1+1/2+1/4+1/8+…=2というのは有名ですが、1+1/2+1/3+1/4+1/5+…=∞となるんですね。え、証明?だから、この本がおススメなんですよ。

採点しましょうか。

客観性:5
論理性:5
独創性:5
文体:3
総合:4.5


客観も論理もなにも、これは数学には必須ですよ。非論理的数学とか意味分かんないです。当然5。しかも、目の保養になる数学本というのは、控え目に言って珍しいですよね。独創的です。

惜しむらくは、文体が変化に乏しく、あまり上手でないことでしょうか。まあ、普通ですね。

この本は数学嫌いにこそ読んでほしいですね。世界を支えている何かが見えます、きっと。


タグ:数学
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Domneipiz

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by Domneipiz (2018-04-08 15:02) 

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