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孫子 [書評(古典)]

記念すべき初回にご紹介する本はこちら!


新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 文庫


孫子です。初回からこんなもん持ってきたら読者はどう反応してよいか分からないだろうなーと思い、これにしました。実際、つい最近読んだばっかりだから内容を覚えているってのもありますが。古代中国の諸子百家のうちの兵家であった
孫子が著した書物。孫子は恐らく春秋戦国時代の孫武。古代版戦争論といったところか。

じゃあ要約から始めましょうか。

要約:戦争は国家の大事である。したがって、軽々しく戦うのは良くない。戦う前に勝敗を決するのが最上であり、百戦百勝は最上とは言えないのである。戦う前に敵と味方の情勢を比較すれば、それで勝敗がわかる。これを「彼を知りて己を知れば百戦して危うからず」という。それゆえ、勝利の軍はまず勝利してから戦い、敗軍は戦ってから勝利を求める。また、勝利のためには敵の虚をつかなくてはならない。それゆえ、最高の形は無形である。敵の裏をかくには、「風林火山」の動きが重要である。また、地形・天地の運行・間者を味方につけることが重要である。

我ながらド下手な要約ですね。初回にしては難しかった…

では早速評価してみますね。

客観性:4
論理性:4
独創性:5
文体:3
総合:4.5


客観性は若干評価が難しかった(何せ戦争を客観的に評価できない)けど、戦争は国家の大事であるとか、明らかに事実であると思われる記述が多いんです。だから4。5じゃないのは、データがないからです。

論理性は…やや話が飛び飛びであり、ある意味哲学書に近いように感じました。なので4。

独創性は文句なく5。これほどの内容を弥生時代に書き上げるというのは並大抵でないし、しかも最高の兵学書と言われている。

文体は、なにせ漢文なので…高校漢文の知識で読めますが、時間がかかるので現代語訳しか読まなかったんですね。よって評価不能の3です。あ、現代語訳は読みやすかったですよ。

てなわけで、総合は4.5です。高校1年生の時に読んだんですが、その時は意味不明でしたね。当時なら総合2だったかも。大人になりました。なんというか、単に戦争について語っているだけではないなー、と感じます。人生に置き換えると、行き当たりばったりの生き方が一番まずいってことですよね。失敗したら取り返しがつかないよ、と。

今ねらってる本はクラウゼヴィッツの戦争論です。孫子と比較したら楽しそうですよね。

以上、『孫子』の紹介でした。
タグ:兵法
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